今年も3月第2木曜日の世界腎臓デーが近づいてきました。
今回はマイナンバーカードと最近の腎臓病のお薬の話題についてお伝えします。
/1.マイナンバーカード
腎臓の検査結果を把握しておく事は、かかりつけ医以外を受診し薬の処方量を決める際にとても役立ちます。
ある種の薬では腎臓の働き具合に応じて処方量を加減する必要があるためです。
若干のタイムラグはありますがマイナンバーカードから特定健診や職場健診の結果を確認する事ができます。
服用中のお薬の確認や、電子処方箋の利用にも役立ちますのでぜひマイナンバーカード受付をご利用ください。
/2.腎臓に関わる最近のお薬
ここ数年の間に腎臓病に処方されるお薬がいくつか発売されています。
ごく簡単に紹介しますが、詳細は担当の先生やかかりつけの薬剤師さんへお尋ねください。
SGLT2阻害薬
もともとは糖尿病のお薬でしたが、腎臓を保護する働きもみとめらています。脱水や膀胱炎などに注意が必要です。
ケレンディア
2型糖尿病に合併する慢性腎臓病に用いられます。腎臓や心臓の働きの低下をおさえるとされています。
HIF-PH阻害薬
腎性貧血の治療に用います。これまでは注射のお薬が多かったですが、こちらは飲み薬で治療が行えます。
フォゼベル
リン吸着薬としてこれまでの薬と異なる働きをします。下痢に注意が必要です。
ロケルマと、ビルタサ
カリウムを吸着し便中へ排泄します。散剤を水に溶かして服用する手間がありますが便秘などは少ないです。
/3.世界腎臓デーのイベントが3月8日に行われます
参加費や予約は必要ありませんので、お時間がありましたらぜひご来場ください。
(なお当日は旭川バーサーロペット大会も行わるため、時間によっては駐車場の混雑が予想されているそうです)
/ミント調剤薬局
薬剤師 腎臓病療養指導士 ひろかわ しずか