毎年3月の第2木曜日は世界腎臓デーで、今年は3月9日になります。
世界腎臓デーについては、2月21日の投稿もぜひご覧下さい。
今回は腎臓を守るために大切な2つのお願いをお伝えします。
1,定期健診の受診
慢性腎臓病の初期には、症状が少なく自分では気づきにくい事が多いです。
体調不良を自覚し受診した時には既に腎臓の働きが下がっていた・・・というお話もよく耳にします。
皆さんの大切な腎臓を守るために、早期発見と早期の治療開始がとても大切になります。
健康診断の尿検査と血液検査で腎臓の状態を知ることができます。
尿検査 → 尿蛋白
血液検査 → GFR値
腎臓の再検査の指示を受けた際には、できるだけ早めに腎臓内科を受診することをおすすめします。
2,腎臓の働き具合を把握する
皆さんが飲んだお薬は体の中で効果を発揮したあと、肝臓や腎臓の働きによって便や尿と
なって体の外へ捨てられていきます。慢性腎臓病が進行し腎臓の働きが下がってくると、
薬の種類によっては薬が体の中にとどまる時間が長くなり、効き目や副作用が強く出てしまう事があります。
その為、今の自分の腎臓の働き具合を把握し、その状態に応じて薬の量を考える必要があります。
いつも採血をしている病院以外で薬が処方される際には、必要に応じてご自身の腎臓の
検査結果を伝えられるように、お薬手帳などに記録しておきましょう。
今後、マイナンバーカードや電子処方箋の普及で、電子的に検査結果を確認できる機会も
増えていきそうですが、まずはご自身でも把握してみて下さい。
少しでも皆さんの腎臓を守るお手伝いができたら幸いに思います。
何かご不明な点や、ご相談がありましたらぜひご連絡下さい。